「上海つむぎ(TSUMUGI)」は、上海日本人社会全体で、特
別支援、加配が必要な子どもを含む、全ての子ども達が教育
を受けられる社会の実現のための窓口を目指しております。
日本人の周囲の目を気にする習性は国外に居ながらにしても,昨今の風潮でも見受けられます。 「お家でもしっかりとした躾をしないといけない」「他人に迷惑をかけてはいけない」。。。注意して子どもを叱れば、今度は「怒りすぎてはいけない。もっとお子さんを褒めてあげて」と言われる.. 発達障害のある子どもの親だけに限らず、どのような親も周囲からの情報や意見に惑わされたり、叱責されて萎縮して 「自分はダメな母親(父親)なんだ」と罪悪感を抱え込んだりと、多様なストレスを抱え込みながらの子育てをしている保護者が少なくありません。
子どもは乳幼児期から10歳ごろまでは、周囲の環境からも大きな影響を受けます。一番身近な存在である保護者は子どもにとって、とても大きな影響を与える存在です。特に発達障害のある子どもの支援には、子どものケアだけでは不十分なことが多くあることを私たちは理解しています。

「上海つむぎ(TSUMUGI)」では、障害を持つ子の家族支援、 親が不安・自責・孤立しないために、地域の病院・ コミュニティ・教育機関・行政の関係機関がより良い支援を目指して協力し合うことを目指しています。
こちらのホームページを読まれている方々の中には、言葉では表しようのない心理的葛藤をご経験されているという親御さんが少なくないでしょう。ご自分のお子さんの障害を知った際は、はじめに「何故?」という疑問が生じ、次にこれからどうなるのか、という不安が生じます。「精神的な浮き沈み」「孤独」「他者への嫉妬」「家族への期待 と不満」更には、上海という異国の海外での生活。言葉、文化、食事と様々な違いから多様のストレスも降りかかります。
障害児を持つ家族の心理研究から、子どもにはっきりとした診断がついていない場合、「治る」ということにエネルギーがかけられるが、「期待」と「失望」を繰り返しながら少しずつ状況を受けとめ、やがて「ありのままの状況」を受けいれていかれます。 「将来の見通し」がはっきりしている場合は、子どもの障害も受けとめやすい。多くの場合、「ショック」や「困難」 を感じながらも、子のためにできるだけのことをしたいという「責任」ある気持ちにつながっていくようです。
「価値の転換」が図られるようになり、「障害児を育てることで得たもの」の認識と、「家族としての存在の感謝」にいたります。 その過程は一様ではなく、かかる期間も2年から5~6年と幅広い。こうした受容には、「時間の経過」が必要であり、 それまでの過程で「周囲の多くの人々に支えられている自分」を認識する。子どもを可愛い、愛おしいと思う気持ちは、日々の養育の過程で育ち、どんなに障害が重くてもささいな子どもの反応を喜びとし、子どもを「かけがえのない存在」としてとらえるようになる。と言われています。

様々な過程に置かれている多くの親御さんたちに、私たちのこの「上海つむぎ(TSUMUGI)」が大きな支えとなることを願います。
日本では行政や地域からの支援、教育機関や病院の協力が一般的ですが、上海ではまだそのような体制が整っていないのが実情です。日本には相談窓口や子育て支援制度が充実しています。しかし、上海で同様の支援を見つけるのは容易ではないことをどうぞご理解ください。

「上海つむぎ(TSUMUGI)」は非営利団体として活動しています。
SDGs(人類がこの地球で暮らし続けていくために、2030年までに達成すべき17の目標)にもあるように『質の高い教育をみんなに』『平和と公正をすべての人に』という理念のもと、特別な支援が必要な子どもを含むすべての子どもたちが教育を受けられる社会の実現、そのためのはじめの一歩として『窓口』を開設しました。

支援をする側も受ける側も、思いやりと助け合いが大切です。当たり前は当たり前ではない、互いにこの気持ちを持ちながら、助け合える場の窓口として「上海つむぎ(TSUMUGI)」をご利用ください。
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